奨学金拡大、広島国際大に加え木村学園と連携
業界初の働き方改革・週休3日制拡充
社会福祉法人 広島常光福祉会
「常に光る一番のサービス」を基に、サラリーマンから転身した柿木田勇理事長が1989(平成元)年に、広島市東区福田に特別養護老人ホーム「ふくだの里」を開設。自身の父の介護が原点の柿木田理事長は「人と人とのふれあい・ぬくもりあふれる温かな施設経営」を目指す。法人名は両親の名前(常太郎・光代)から一文字ずつもらった。
トリニティカレッジと協定
2018年1月23日に、学校法人木村学園トリニティカレッジ広島医療福祉専門学校、トリニティカレッジ出雲医療福祉専門学校と、福祉・介護・保育分野の人材育成に係る連携協定を結んだ。広島県内や島根県内の指定高校出身者が同専門学校に進学した際に奨学金を給付。広島常光福祉会の奨学金制度は、16年に協定を結んだ広島国際大に次いで2例目。年間1人に授業料の2分の1程度に相当する60万円を2年間貸与。広島常光福祉会で5年勤務すると返済免除になる。広島国際大には18年4月から、島根県の益田永島学園明誠高の男子学生が奨学生第1号として進学。現在指定校は瀬戸内学園(瀬戸内高、桜が丘高)、広島県立黒瀬、熊野、安芸高、島根県の私立明誠高の6校だが、今後島根県の高校の追加指定も見込む。 16年に導入した選択制週休3日制は、広島原爆養護ホーム矢野おりづる園、介護老人保健施設スカイバード、介護老人福祉施設サンヒルズ広島の介護職で計36人が実施。18年は特別養護老人ホームふくだの里でも導入を予定する。選択制週休3日制で、年間の休日は107日から158日に増加。夜勤を従来の16時間から10時間に短縮し、早出、遅出勤務をそれぞれ2時間増の10時間勤務にし、朝のおむつ交換、食堂への移動などの業務を分担した。将来は全施設・職種での導入を目指している。福祉・介護の一層の充実に向けて
16年10月、広島大本部跡地の「知の拠点」にケアハウス「ラポーレ東千田」を開設し、翌月には、施設内に居宅介護支援事業所を開設。また、17年4月には同館1階に、小規模保育「クローバー保育園」と、東区のグループホームげんき馬木隣に、同「げんき保育園」をオープン。16年に開園した東区中山上の「サンヒルズ保育園」も定員を105人に増員した。17年11月には第一生命財団(東京)から、同保育園に絵本約300冊、本棚、ソファ総額98万円分の寄贈を受けた。17年6月には、広島市から受託運営する「段原地域包括支援センター」を、広島では初となるショッピングセンター内(広島段原ショッピングセンター2階)に移転し、利便性を高めた。働きがいのある仕事と職場づくり
17年12月20日には広島原爆養護老人ホーム矢野おりづる園で、恒例のカープ選手によるもちつき大会を開催。今回は16年ドラフト4位のアドゥア誠、6位の長井良太投手が来園した。18年に矢野おりづる園が10周年を迎え、職員・入所者紹介、沿革などの記念誌を編集中。19年8月には、広島常光福祉会設立30周年記念の祝賀パーティーも開く。 毎年5月に広島市内のホテルで新入職員の歓迎会を開き、施設ごとの出し物などで親交を深める。本年は、広島常光福祉会設立30周年を迎えることから、記念事業として、海外の福祉施設を視察する職員研修旅行を実施する予定で、職員の成長と交流の進展を期待している。会社概要
社会福祉法人広島常光福祉会 本 社:広島市東区福田5−1165−3 設 立:1988年9月 売上高:23億6000万円(2017年3月期) 従業員数:530人(うち正社員370人) 事業内容:総合介護事業 T E L:082−899−6318 E – m a i l:honbu@h-joukoufukusikai.jp http://h-joukoufukusikai.jp/
※2018年8月当時の情報です。