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1000億円企業を目指す
輸入車販売からIoT、観光へと拡大

株式会社バルコム

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 BMW、MINI、ハーレーダビッドソンなどの輸入車販売を主力に事業展開し、2017年12月14日に創業50周年を迎えた。現在は広島ほか、岡山、山口、福岡、東京、中国、シンガポールに拠点を構え、成長を続けている。  グループでは輸入車、バイク販売ほか、飲食や不動産、物流コンサルティング、通販、旅行などの事業へも多角化し、カービジネスから総合サービス業への展開を目指している。グループ売上高は周年だった17年12月期に350億円超で過去最高を計上。販売後のフォローを徹底し、再来店を誘致。アフター収益の堅調な伸びが全体を下支えしている。また、飲食事業も積極的に新規出店も展開。18年は売上高400億円超を見込む。
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限りなくベストに近いベター

 社訓「限りなくベストに近いベター」を掲げ、「常に挑戦者であり続け、理想を目指す。バルコムグループは、そんな姿勢を個々に求めています。理想を目指すことで、自ら考え、自ら行動する力が育まれると考えています」と山坂社長。顧客満足を追求し、特にBMWでは全国80社の正規ディーラーの中でも、過去に全国最優秀ディーラー賞を2回、全国優秀ディーラー賞を6回、顧客満足度も5年連続で全国1位を受賞。17年には英高級車メーカーのロールス・ロイスの取り扱いを始め、MINIを含め、BMWグループの全ブランドを扱うこととなった。そして、同年にBMWからアジア・太平洋地域で優秀ディーラーとして表彰されるなど、高い実績を誇る。

総合サービス業への展開

 さらなる発展に向け、カービジネスから総合サービス業への展開を図っている。グループで輸入車、バイク販売ほか、飲食や不動産、物流コンサルティング、通販、旅行などの事業を手掛ける。  飲食事業は国内外で出店を加速している。海外はシンガポールで和牛を使った「炭火焼肉あぶりや」を2店運営する。今後は東南アジア向けに和牛の輸出のほか、オーストラリアへの進出も検討する。国内は「鉄ぱん屋 弁兵衛」など21店を運営。新業態の出店に力を入れ、西区扇の大型商業施設「LECT」で、関東で集客力のある飲食店のフランチャイズ加盟店と、直営の鉄板食堂「鉄板ビストロ ハレのや」を開き、今後は市中心部で焼き肉店やバーを計画する。  観光事業は、外国人向けカプセルホテルを中区本通に今夏開業予定。子会社を設立し、山坂社長の長男で外国人向けのゲストハウス「つるや木賃宿」(同区本川町)を運営する和諧の哲大社長に運営を委託予定。4階建て延べ1000平方㍍。1階に集客力のある飲食店を誘致し、観光案内機能も備える。  山坂社長は、「次の50年に向け、事業領域は農業、林業、漁業、スポーツ、観光へと広げ、さらにはAI、IoT、IT、SNSを取り入れ、拡大の構想を描いています。夢は売上高1000億円。外部環境に左右されない「安定」をキーワードに、さらなる高みを目指します」

会社概要

株式会社バルコム 本  社:広島市安佐南区中筋3-8-10 設  立:1967年12月 資本金:5000万円 売上高:350億円(2017年12月期連結) 従業員数:527人(グループ連結) 事業内容:輸入自動車・2 輪販売ほか、飲食、不動産、物流コンサルティング、通販、旅行 T E L:082-870-2000 http://www.balcom.jp/

※2018年8月当時の情報です。