穀物加工機の世界トップメーカー
優れた技術で食の発展に貢献する
株式会社サタケ
サタケは、人類の3大主食の「米」、「麦」、「とうもろこし」を中心に、食品全般に関わる加工機械や食品の製造・販売などを行う。創業以来積み上げてきた米の加工技術を核に、穀物乾燥調製施設や精米プラントなど、収穫から調製加工、精米までの全工程で使う機械・設備を製造し、国内ほか世界約150ヵ国に供給している。
創業は1896年(明治29年)。初代社長の佐竹利市氏が、日本で初めて動力式精米機を考案したことに始まる。その後、1908年(明治41年)に、吟醸酒誕生につながる「41年式第2佐竹精穀機」を開発し、〝酒処西条〟の発展に大きく貢献。以来、利彦、覚、利子の4代に渡って常に世の中にまだないものを追求し、斬新なアイデアを優れた技術で製品化することで、食の発展に寄与してきた。
技術開発が会社発展の原動力
現在、本社の技術開発(R&D)部門に300人以上のエンジニアが所属する。新商品開発に取り組む研究施設「クリスタルラボラトリー」や、最新鋭の選別・加工機を置く「選別加工総合センター」など、世界最高クラスの研究開発施設を所有。これまでに3000以上の特許を取得している。グローバル企業として業界を先導
世界13ヵ国に計18社の事業所を持つ。大型精米プラントの国際シェアは70%超で、「SATAKE」が精米工場を意味する言葉として使われる国もあるという。業界のハイエンド層をほぼ手中に収めた今、新たな市場開拓に向けて、ミドル層へのアプローチに注力している。主要ターゲットは東南アジアなどの新興国。高品質な製品と手厚いアフターフォローに加え、精米関連機器や配管設備、架台、付帯設備などを全て自社工場で製造し、納入先で組み立てる「プレハブ工法」を武器に、さらに海外展開を進める方針だ。大規模生産者対応の機種を開発
2018年3月、耐久性を高めた穀物乾燥・もみすり機「SAXES(サクセス)」シリーズを発売した。フロントカバーなどのデザインを一新し、シリーズに統一感を持たせた。近年増加傾向にある大規模農家に対応する。地域活性化事業に力
過疎・高齢化が進む東広島市豊栄町を活性化しようと、16年に市や大学、JA、地元企業などと協力し「豊栄プロジェクト」を創設。雇用の創出や若者のU・Iターン促進、持続的な一次産業の実現などを目指している。17年5月には、同町の空き店舗を活用したレストラン「豊栄くらす」を開設。地域の魅力発信拠点とし、野菜や特産品を販売するほか、交流広場を備える。また、18年4月に同社のアンテナショップ「おむすびのGABA西条店」を「豊栄おむすびくらす」にリニューアル。「豊栄」の名前を冠し、同地域をPRする。充実した福利厚生
福利厚生の充実も大きな魅力だ。男性社員の育児休業取得を推進し、「イクメン」を応援するほか、孫の出生日後3日連続で休める「イクじい・イクばあ」制度を2016年に始めた。17年7~8月には「週休3日制」を試験導入し、18年も実施予定。仕事とプライベートを両立できる環境を整え、採用時の強みにしている。会社概要
株式会社サタケ 本 社:東広島市西条西本町2 -30 設 立:1939年12月(創業1896年3 月) 資本金: 2 億8000万円 売上高:558億円(2018年2 月期・グループ連結) 従業員数:2800人(2018年5 月現在・グループ計) 事業内容:食品産業総合機械および食品製造販売 T E L:082-420-0001(大代表) https://satake-japan.co.jp/
※2018年8月当時の情報です。