働き方改革に真摯に取り組み
本来業務に特化した経営で15期連続の増収
広島市信用組合
「預金」「融資」「為替」の本来業務に特化したシンプルな経営に徹している。とりわけ融資業務は、地元の中小零細企業へのタイムリーな資金供給を最大の使命とし、「フットワーク」と「フェイス・トゥ・フェイス」による現場主義の営業スタイルを継続。「お金を貸すのではなく、使っていただく」という感謝の念を忘れず、現場へ足繁く訪問することで、お客さまの状況を常に把握し、変化や予兆に早い段階で気付き、提案できる関係づくりを心掛けている。
また、高い収益力を背景に不良債権処理を積極的に実施。不良債権のオフバランスを進める一方で、将来を見据えた予防的な貸倒引当金の積み増しを行い、経営改善等の施策も提案している。その結果、不良債権比率は2・77%と全国の金融機関のなかでも極めて低い水準を維持。過去23年かかった不良債権処理は最終局面を迎え、内部留保の充実によりさらなる盤石な財務体制を築いている。
働きやすい職場づくりを
将来を見据えた職場づくりのため、全職員の定年を60歳から65歳に、嘱託の再雇用年齢を65歳から70歳に延長し、女性職員を課長職および代理職、係長職へ積極的に登用。時間管理を徹底することで定時退社が行える環境を整え、仕事と子育てが両立できる働きやすい職場であることはもちろん、労働時間の短縮を促進することで、自己啓発にも力を注げる環境づくりに取り組んでいる。さらに、新入職員の初任給引き上げなど待遇面での見直しも実施。こうした取り組みが評価され、広島県が創設する「広島県働き方改革実践企業認定制度」の認定企業に選ばれている。 地域を応援する取り組みでは、募集総額1100億円を上回る「ハッピードリーム定期」をはじめ、地域に密着したさまざまな活動を継続して行っている。コア業務純益など過去最高益
マイナス金利政策による低金利が続くなかでも、ブレない経営で外部環境に影響されない安定した経営基盤を築いており、2018年3月期決算における経常収益は15期連続の増収、コア業務純益、経常利益、当期純利益はいずれも過去最高益を見込む。また、17年11月には宮内支店の新築移転を実施し、18年11月には呉地区初出店となる広支店の新規オープンを予定。今後も営業店の新築移転を計画的に進めていくほか、商業施設にATMを積極的に新設するなど、お客さまの利便性向上を図っている。 18年のスローガンは、「継続にいつわりなし」。シシンヨーに派手なパフォーマンスは必要ない。継続は正直であり、本来業務を地道に継続することで必ず結果は後からついてくる。そうした信念のもと、役職員全員が一丸となって地域のお客さまとの信頼を構築している。会社概要
広島市信用組合 本 部:広島市中区袋町3-17 設 立:1952年5月 出資金:191億6600万円(2017年9月末現在) 経常収益:156億6885万円(2017年3月期) 従業員数:399人(2017年9月末現在) 事業内容:金融業 T E L:082-248-1171 http://www.hiroshimashi.shinkumi.jp/
※2018年8月当時の情報です。