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18年3月期の世界販売が過去最高
走る歓び、魂動デザインのクルマづくり

マツダ株式会社

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 「SKYACTIV」や「クリーンディーゼル」などのエンジン技術をはじめ、〝走る歓び〟や〝魂動デザイン〟をテーマとした魅力あるクルマづくりを強みに、成長を続けている。2017年度の生産販売実績で、世界販売は前年度比4・6 % 増の約163万1000台で過去最高となった。国別で中国が初めて1位になり、底上げにつながったほか、SUV(スポーツタイプ多目的車)が好調だった。  海外販売は中国が10・5%増で過去最高となる約32万2000台と大きく伸びた。米国は0・7%増の約30万4000台で、欧州が2・6%増の約26万9000台ほか。国内販売は3・8%増の約21万台となった。海外生産は0・9%増の63万2670台と過去最多で、国内生産は2・3%増の98万6862台となり、2年ぶりにプラスに転じた。   世界販売の快走を反映し、18年3月期決算は増収増益を達成した。売上高は前期比8・1 %増の3兆4740億2400万円、純利益は19・5 % 増の1120億5700万円を計上。17年12月に発売した3列シートクロスオーバーSUVの新型「CX‐8」をはじめ、「CX‐5」などが好調で、外国為替相場が円安傾向で推移したことも奏功した。18年6月26日付で丸本明副社長が新社長に就任し、今後の経営のハンドルさばきが期待される。
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23年度に世界販売200万台へ

 同年4月に発表した世界販売台数の目標では、23年度に現在の約2割増の200万台を目指す。  通常の設備投資に上乗せし、今後4年間で2500億円規模の投資を予定。米国を中心に海外での生産を増やし、新工場の建設で8億米㌦(約900億円)を予定。海外販売による為替の影響を抑える目的もある。重点35市場を中心に次世代ブランド店舗を300店に拡大するなど、販売ネットワークの強化に今後4年間で400億円を投じる。次世代ブランド店舗の年間平均販売1000台、同重点市場の再購入率55%への引き上げを目指す。21年に稼働する米国新工場の年産15万台をはじめ、主に海外拠点の生産性を高め、海外でも国内生産に並ぶ年間約100万台の生産体制を目指す。   米国の新工場はアラバマ州ハンツビル市に計画しており、18年3月にトヨタとの共同出資会社「マツダ トヨタ マニュファクチャリング USA」を設立した。両社が折半出資で約16億米㌦を投資し、21年の稼働を予定する。新会社は同市に本社を構え、マツダの相原真志執行役員が社長に、トヨタの籠橋寛典常務理事が副社長に就いた。約4000人を雇用する予定。工場ではマツダのクロスオーバーSUVとトヨタのカローラを各15万台生産する予定。両社の強みを融合させ、高いレベルの生産体制を目指す。    また、目標に掲げる200万台を車体のサイズで区分し、CX‐3などの「スモール商品群」(約120万台)はコスト競争力や生産フレキシビリティの向上を図る。CX‐5やCX‐8などの「ラージ商品群」(約80万台)は商品競争力とブランド価値を高める。エンジン技術の開発にも力を入れ、新型エンジン「SKYACTIV‐X」を19年から順次導入する予定だ。トヨタと電気自動車などの共同開発にも取り組む。

会社概要

マツダ株式会社 本  社:安芸郡府中町新地3-1 設  立:1920年1月 資本金:2589億5709万円 売上高: 3兆4740億2400万円(2018年3月期連結) 従業員数: 4万9755人(連結) 事業内容:乗用車・トラックの製造、販売など T E L:082-282-1111 http://www.mazda.co.jp

※2018年8月当時の情報です。