のぼり、旗、幕製販の国内トップ
製造技術生かし、一般向け商品も企画
株式会社ポップジャパン
北海道から沖縄まで全国に1200件以上の代理店や旗店などの取引先を持ち、のぼり旗の年間生産枚数200万枚と、業界トップクラスのシェアを誇る。制作スピードとデザインが強みで、用途に合わせたのぼりを制作。各社の強みや特徴、思いを引き出し、顧客を呼び込むデザイン、大きさ、設置方法を提案し、販促を支援。実際に売り上げが伸びたという声も多いという。
同社は、1974年にポップ(販促)商品の販売店として創業し、約20年前に旗メーカーに業態転換。2016年に今後の成長を見据えて、「ポップヒロシマ」から現社名に変更した。最近は、のぼり製造の技術を生かして、一般消費者用の新たな商品づくりに注力。18年4月から、「小さな縫製工場プロジェクト」として縫製場を本社内に新設し、雑貨や小物づくりに乗り出した。のぼりのプリントデザインや縫製技術を応用し、のぼり以外に質の高いオリジナル雑貨や小物を製造する。第一段として、スポーツやイベント用のビブスの制作を始めた。従来のビブスは印刷範囲や色数が限られていたが、同社は布地の状態で印刷した後に縫製するため全面フルカラー印刷が可能となっている
また、同社は現在、代理店による販売を保ちつつ、直販も進めており、のぼりの提案だけではなく、店舗デザインや、ちらし制作などトータルでサポート。縫製プロジェクトの新設により、顧客から吸い上げたアイデアなどを企画・制作しやすい環境をつくり、取引先の試作品づくりやノベルティグッズなどの制作などに応じていく。
熊本卓司社長は、「企業から要望を直接聞いて作るからこそ、デザインのイメージやニュアンスをより細かくくみ取ることができます。できないと思うのではなく、できることを考え、相手の期待以上のものを提案したい。さらなる飛躍を求めて、新しいことに挑戦します」
既に一般向けでは、のぼり以外のオリジナル商品として、カープ公認の女性向け「勝ちタイツ」や、健康器具「いきいき応援ベルト」を制作している。
企業説明会の装飾サービス
新たな領域への挑戦として、新卒合同企業説明会などイベント出展ブースの装飾サービスも展開し、受注件数が増えている。 販促用のぼりの提案で培った目を引く工夫で合同企業説明会の自社ブースに学生を集めたい要望に応え、卓上のミニのぼり、背面幕、テーブルクロス、椅子カバーなどを作って企業の魅力を発信。色や絵柄に統一感を持たせ、一言で分かるキャッチコピーをのぼりなどにデザイン。多くの企業が参加する説明会で埋もれないための工夫を凝らしている。若手の挑戦促し人材教育に力
勉強会や研修など人材教育に力を入れ、30歳の若手を中心に、さまざまなチャレンジを促し〝ネクストポップ〟の育成に努めている。例えば、社内でアイデアを募り、新事業に生かすなど、従業員の意見に耳を傾け、社内が一丸となって事業構築しているという。人事を担当する熊本弥生専務は、「若手に早い段階で仕事を任せ、現場で学んでもらうようにしています。無限の可能性のある若い子たちにどんどん活躍の場を提供し、判断力を養ってもらいたい」会社概要
株式会社ポップジャパン 本 社:広島市安佐南区伴南2-5-19-26 設 立:1974年12月 資本金:2000万円 売上高:10億3164万円(2017年3 月期) 従業員数:65人 事業内容: 宣伝用のぼり、旗、横断幕、懸垂幕、タペストリー・のれん、法被、マット、Tシャツ、のぼり用ポール、スタンドミニのぼり、そのほか各種宣伝物の製造・販売 T E L:082-811-8500 http://www.pop-japan.co.jp/
※2018年8月当時の情報です。